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真冬の妻籠宿ひとり旅。オフシーズン1月に雪景色の宿場町を巡る

SIGHTSEEING

車なし。公共交通機関で、1泊2日で馬籠宿、妻籠宿、奈良井宿を訪れました。

宿場町の景色を見ながらただ歩くだけで、特に何もしないひとり旅。

馬籠宿からスタートし、妻籠宿へ。

細かいスケジュールは、こちらをご覧ください。

妻籠宿

中山道69次のうち、江戸から数えて42番目となる妻籠宿。

妻籠宿は、長野県木曽郡南木曽町位置しています。

木曽は、南木曽ろくろ細工や、あららぎ桧笠などが昔ながらの民芸品です。

また、木の国でもあるので、木工製品も有名です。

馬籠宿でバスに乗り、11時半頃に妻籠宿へ到着。

妻籠宿は、尾又橋で下車します。

バス停の向かいの道が、妻籠宿の入口です。

何か、木の掲示がある。

読んでみると、「通行人は右の橋を渡るべし」とあります。

ついつい、心の中で「はい」と答えました。

妻籠宿役人から「告」と掲示されると、こちらも背筋伸ばして返事をしてしまいます。

橋からの景色が、素晴らしかったです。

馬籠宿にはなかった川が流れていて、また違った景色です。

古い橋から眺める、山々と川。

自然がとっても気持ちいいです。

妻籠宿も、道なりに真っ直ぐ。

地図がなくても街道を進むだけなので、方向音痴の私にもありがたい造りです。

馬籠宿と妻籠宿。

似て入るけれど、やっぱり眺めが違います。

妻籠宿は、道がフラットで歩きやすいです。

永楽屋は、妻籠唯一のねずこ下駄専門店。

ねずことは木曽五木の一つで、素足に馴染みやすく、軽量で丈夫なのが特徴。

木曽五木(きそごぼく)は、ヒノキ・サワラ・アスナロ・コウヤマキ・ネズコの5種類の木のことです。

施設名永楽屋
住所長野県木曽郡南木曽町妻籠吾妻800
TEL0264-57-2503
営業時間8時~18時
定休日不定休

木曽の地酒が買える、郷原酒店。

木曽の地酒や、蔵元直のオリジナル酒を手に入ります。

施設名郷原酒店
住所長野県木曽郡南木曽町吾妻802-1
TEL0264-57-3021
営業時間8時~18時
定休日不定休

馬籠宿は、山の中の坂道を歩くイメージでした。

妻籠宿は、遠くの山を眺めながら、山へと向かって平坦な道を歩きます。

小物民芸店のささき。

施設名ささき
住所長野県木曽郡南木曽町妻籠
TEL0264-57-3137
定休日不定休

ご覧のとおり、基本お店は閉まってます。

休業で閉まっているお店がほとんどですが、開いていても寒いからか戸を締めているお店もありました。

戸が閉まっていて遠目だと開いていないと思っても、店の前まで行くと「営業中」の札がかかっていることもしばしば。

気になるお店は、近づきましょう。

妻籠宿では、田立和紙の手すき体験ができます。

田立(ただち)和紙は、長野県木曽郡南木曽町の田立地区で生産される和紙。

昭和の末に一度製造が途絶えてしまったけれど、現在は保存会が伝統技術の伝承を行なっているそうです。

和紙の体験、面白そうです。

時期が1月上旬だったこともあり、至る所で玄関先にまゆ玉が飾れていました。

まゆ玉は、日本のお正月、特に小正月に飾られる、餅花の一種。

紅白の餅や団子がついた餅花や、米の粉を丸めて繭の形に似せたものを、柳や樫の枝などにつけるまゆ玉があります。

まゆ玉で、養蚕や農作物の豊作を祈願するそうです。

妻籠宿を歩いていると目にするのが「つとっこ」。

軒先に吊るされている柿が、「つとっこ」です。

百目柿は、渋柿の品種です。

妻籠宿では、渋柿を藁で包み、つとっこにして完熟させます。

熟したら、冬にその柿を食べます。

柿を食べた後の藁はそのまま残して、一輪挿しとしてお花を生けるそうです。

藁で包まれたつとっこの状態もフォトジェニックですが、お花が挿してあるのも良い絵でしょうね。

藁にお花を生けて二次利用するのは、アイデアとしても素敵。

木工品や民芸品の店、みはらや。

木曽名産のヒノキやケヤキの木工品、つげ櫛やネズコの下駄など、妻籠ならではの民芸品が揃っているそうです。

施設名みはらや
住所長野県南木曽町吾妻805-1
TEL0264-57-4053
定休日不定休

延命地蔵堂。

お堂の前にある延命岩は、自然石で高さ約2m程。

妻籠は昼夜の気温差が激しいため、岩に結露が発生するそうです。

その姿が汗がかいているように見えることから「汗かき地蔵」とも呼ばれているそうです。

延命岩が、女性の苦しみを身代わりになり救ってくれるとも言われています。

女性の皆さん、ありがたく救ってもらいましょう。

足元の雪は溶けていますが、日陰に位置する屋根には雪が残っていました。

ちょうど階段になっていて、良いアングルで屋根を眺めることができました。

都会の景色に慣れているので、本当に非日常の景色です。

左手にある縁側が、素敵でした。

縁側自体は、古民家で見ることも出来て珍しくはないです。

木製の雨戸も、見たことがあります。

でも、雨戸が閉じているのを、外側から見るのは初めてでした。

新鮮な絵でした。

妻籠宿は坂はありませんが、階段が少しありました。

南天の木。

南天の木に、鳥が集まっていました。

真っ赤な実がなり、綺麗でした。

奈良井宿と馬籠宿にも行きましたが、南天の実を見たのは、妻籠宿だけでした。

わちのやは、妻籠宿で唯一のおやき専門店。

よもぎやくるみは、餡をつかった甘いおやき。

野沢菜・かぼちゃ・なすなどの惣菜おやきや、肉まんもあります。

美味しそうでした。

一個200円前後なので、食べればよかったです。

店名わちのや
住所長野県木曽郡南木曽町吾妻2199
TEL0264-57-2487
営業時間9:00~16:30
定休日水曜日

妻籠郵便史料館。

妻籠郵便局の中に、併設されています。

町の景色に溶け込む木造建築で、趣があります。

明治4年から現在までのポストの模型が並べられ、変遷が観れるそう。

郵便ポストは、かつては書状集箱と呼ばれていたそうです。

妻籠宿のポストは、町の景観に合わせて当時の書状集箱の形をしているそうです。

「目安箱みたいだな」と思ったら、やはり、形状は目安箱からきているそうです。

妻籠宿にある書状集箱は、現役。

投函したら、普通に郵便が届きます。

休憩所のふれあい館。

誰もいないので、ゴロンと寝転がりたくなります。

南木曽町や木曽路の歴史が模型や映像で展示してある、歴史資料館。

脇本陣奥谷に隣接していています。

店名歴史資料館
住所長野県木曽郡南木曽町吾妻2187-1
TEL0264-57-2487
営業時間9:00~17:00(16:45入館制限)
定休日年末年始(12月29日~1月1日)
入館料大人600円(脇本陣奥谷と共通)

歴史資料館と妻籠宿本陣、脇本陣奥谷との三館により構成され、共通券で見学できます。

国重要文化財に指定されている、脇本陣奥谷。

当時は役人の宿泊予備施設や問屋を勤めた家で、現在は博物館施設です。

脇本陣奥谷と言えば、囲炉裏に差し込む光芒が有名です。

脇本陣奥谷の光芒は冬限定で、12月~2月に見れます。

光芒が囲炉裏の真ん中に来るのは、12時半〜13時の間だそうです。

午前中に行った馬籠宿では、文字通り一人も観光客を見かけませんでしたが、妻籠宿はお昼時ということもあり、3組見かけました。

それでも、真冬のオフシーズンに加えてご時世もあり、たった3組。

空気が綺麗で、心身洗われます。

お土産処の岩井屋。

木工製品や、古布を使ったハンドメイドの商品など、色んなアイテムが置いてあります。

施設名岩井屋
住所長野県木曽郡南木曽町妻籠2173−1
TEL0264-57-3008
営業時間9時~17時
定休日不定休

岩井屋は店先の飾りが、ユニークで素敵でした。

つとっこに、おかめさんやひょっとこ、三猿が飾られています。

可愛い飾り付けです。

食事処のやまぎり食堂。

やまぎり食堂では、着物のレンタルもしているそうです。

現在は感染症対策の観点から休止しているそうですが、平時に戻って再開して欲しいですね。

着物を着ての妻籠散策は、気分上がるやつ。

メニューが分かりやすくて、良い。

施設名やまぎり食堂
住所長野県木曽郡南木曽町吾妻下町2179-1
TEL0264-57-3134
営業時間10時〜17時
定休日火曜日

奈良井宿の宿のご飯がボリュームたっぷりなようなので、お昼はスキップしました。

他のお店の方に聞きましたが、妻籠宿の食事処は火曜定休が多いそうです。

広い座敷でゆったりとくつろげる甘味処、ゑびや茶房。

店名ゑびや茶房
住所長野県木曽郡南木曽町吾妻2176-1
TEL0264-57-3054
営業時間8時30分~17時

馬籠宿同様に、妻籠宿でも栗きんとんなど、栗の和菓子が名物です。

馬籠宿のように町に水車は多くはありませんが、ちょっとだけ見かけました。

妻籠宿の奥まで到着。

ここまで、20分ほど。

着た道をUターンして行きます。

鯉ヶ岩(こいがいわ)。

昔、妻籠城山に木曽義仲の後裔義昌が砦を築いていた頃、武将がこの岩の近くで恋の物語りをささやいたと言われてます。

鯉だから恋なのかな。

元々は大きな鯉の形をした大岩で、鯉ヶ岩と名付けられましたが、明治24年美濃の大震災で移動したので、形が変わったそうです。

ジブリにありそうな、ファンタジーな道です。

観光案内所も風情があります。

こちらが、餅花です。

紅白の餅が飾られています。

すごく可愛い建物だなと思ったら、妻籠を愛する会の事務所でした。

とってもジブリっぽい。

木造でブルーグレーの外壁は、すっごく可愛い。

江戸時代の宿場町ってイメージとは過ごし違いますが、わたし的ヒットな建造物でした。

真冬の妻籠宿まとめ

妻籠宿の滞在時間は、11:21〜14:07。

真冬はオフシーズンということもあり、お店はあんまり開いていません。

その分、観光客は少なく、景色が存分に楽しめます。

緑が茂る賑やかな街道を食べ歩きも楽しそうですが、

ひとり旅こそ、誰もいない非日常な空間を歩く方が居心地いいかも。

真冬の妻籠宿まとめ↓

  1. 歩くだけなら1時間ほど

  2. お茶や施設見学などするなら、プラス1時間ほど余裕を

  3. 街並みが本当に綺麗

  4. 真冬は観光客がいないので景色を独占

  5. オフシーズンなので、開いているお店は少なめ

  6. 江戸時代の街並みと雪がコラボ

  7. 平坦な道で、馬籠宿よりもアップダウンなし

  8. 本陣奥谷で光芒が見れる

  9. つとっこが可愛い
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